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2013/12/28

地場開発産品で地域活性化をするためのポイント

いわゆる「地場産品」の開発に取り組んでいる地域が全国各地にあります。
そのお手伝いをする仕事の上で、いくつか重要なポイントをちょっとお話してみようと思います(^^)。
 
 
もちろん、第一番目は
 
「商品開発をする仕掛けを作る」
 
ということで、例えば地元の人たちをどうやって連携させるかとか、そもそもどういうものが商材になりうるのか、ということなどがあります。
 
 
 
しかし、商品を開発して市場に出しただけでは、地域経済がすぐに活性するわけではありません。
 
商業のコンサルティングをするという観点からすれば、重要なのは「売れ続ける仕組み」をいかに作り上げるか、ということです。
 
 
たとえばAという地域でαという商品を作ったとしましょう(^^♪。
 
そのαは、A地域の特産品(仮にイチゴとします)を使ったジャムで、無農薬で生産したイチゴを農家の方たちが手作業で作り、ビンは地元在住のガラス工芸作家の作品、ラベルは昔から伝わるセンスのいい文様をモチーフにしたもの、もちろん味は最高、値段も市販のジャムより30%高い程度に抑えることができたとします。
 
 
では、このαジャムを誰が買うか、ということを考えてみましょう。
 
 
スタートとして無理のない販売チャネルとしては
 
<A地域内のリアル店舗>
  「道の駅」「食料品店」「駅の売店」「宿の売店」
 
<A地域外のリアル店舗>
  「県産品ショップ」「デパート等の物産展」
 
<通販系>
   「直接通販」「ネットショップ」
 
となります。
 
 
ここで問題になるのは、

 
「リピート購入をどれだけ作れるか」
 
ということです。
 
 
 
A地域の住民の方々はリピートしてくれるかもしれませんが、それではたいしたボリュームになりません。
 
「A地域以外の人がどれだけ買い続けてくれるか」が商売的には大きなポイントです。
 
では、ちょっとご自身の体験を思い出しながら考えてみてください。
 
あなたがA地域に旅行にいったとしましょう。そこの宿で出たαジャムがとてもおいしかったので、宿の売店で1瓶買ったとします(日持ちがしないのでたくさんは買わない)。
 
あなたは毎朝パンを食べるので、1週間ほどで消費してしまいました。
 
そのあと、そのαジャムをネットショップでまた買う可能性はどのぐらいあるでしょうか。
 
 
あなたは、これまで旅行に行ったいろいろなところ地場の「お味噌」「野菜」「缶詰」「スープ」「お米」「塩」などを買ってきました。
それは、スーパーなどに並んでいるナショナルブランドの商品よりはどれも3~10割は高いものです。
 
 
もしも、お土産で買ってきたものを全部日常的に購入できるとしたら、あなたの家は平均的(というよりは中央値的)な世帯収入よりもだいぶ豊かな部類にはいるはずです。
 
ですから、このジャムを買い続けるかどうかは、家計的に見て十分に検討されてから決まるはずです。
(お土産で1個だけ買うときには、そこまで計算していないですよね)
 
 
つまり、地場産品は「1度は買うが簡単にはリピートになりにくい」という特徴があります。
w( ̄△ ̄;)w ! 
 
ですから、
 
「地場産品の『土台となる売上』は地域に来てくれた人の数に比例する」
 
ということになるわけです。
 
 
もちろん、ネットショップでA地域に来たことのない人がαジャムを買う可能性もあるでしょう。
 
しかし、同じようなジャムは全国各地にありもちろんネットショップでも販売されているので、それぞれに興味を引くようなストーリーが盛り込まれており、αジャムとまけず劣らずの商品ばかりです。
 
こういうなかでは、たとえαジャムがすばらしい商品だとしても、簡単に競合に埋もれてしまいます。
 
 
となると、A地域に来てαジャムを買ってくれたお客様が、どうしたらその後も買い続けてくれるかを考える必要があります。
 
そうでなければ、ホントの意味での地域活性(=商業ベースでの継続的な成功)につながりません。
日常的に使うには高すぎるとしたら、どういうタイミングなら買ってくれるのか・・・
 
例えば中元・歳暮用とか、「パンの日」にあわせるとか、いくつかのイベントを活用したり、あるいはそういうタイミングを創出することが必要になります。
 
そうすると、そのタイミングにあわせてお客様にアプローチする手段が必要です。
 
駅の売店で買うお客様に、顧客カードを書いてもらうわけにはいきません。
 
ですから、商品パッケージにプレゼントの記載をしたり、「イチゴ占い」といったちょっと気になるようなサイトを作ってそこに誘導したり、ということが戦略的に必要となります。
 
 
 
コンサルタントとしては、商品開発だけではなく、ここまでやっていくのが醍醐味ですね。
(* ̄▽ ̄*)ノ"
 
 
 

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