そこに「客」は存在しない
秋田から羽田に戻りました。
その後、自由が丘に用事があったのでどうやって行こうかなと考えていたところ、ちょうどいいタイミングに合った二子玉川駅行のリムジンバスに初めて乗りました。
土地勘があるところなので、僕の予想としては、環状8号をまっすぐ北上し、246号を左折して、まあ30~40分程で着くだろうと思ってました。
ところが、なんと首都高へ入り、芝浦、芝公園、渋谷、用賀経由で環状8号へ降りて、二子玉川駅へ到着したのでした。
所要時間1時間20分
(゜ロ゜;)エェッ!?
当然、用事には遅刻 (-_-;ウーン
まぁ、確認して乗らなかった僕が悪いのですけれど。
しかし、あまりに「なんでそんな遠回りをするの???」と不思議だったので、降りる時に運転手さんに
「環状八号をまっすぐ行くより、首都高を通ったほうが早いんですか?」
と聞いてみました。
すると、道が空いていればその方が早いけれど、今日のように混んでたら間違いなく時間がかかるそうです。
リムジンバスというのは、時間の早いコースを選んで走るもんだと思ってたので、不思議そうな相槌をうったら、
「実は、僕らも環八を走りたいんですが、僕らの会社(京浜急行バス)が走ると、東急バスからクレームがくるんですよ。だから高速を使うしかないんです。」
羽田空港から二子玉川への道のりの大部分は、東急バスの管轄路線です。 電車の路線図を見ていただくとわかるのですが、羽田空港にアプローチする鉄道は京急と東京モノレールの2社です。 ところが、京急蒲田駅は、JR&東急の蒲田駅から徒歩約10分、乗換駅として両駅はつながっていません。 ですから、東急としては、そんな京急のために便宜を図ろう、という意識はないようです
そこを途中停車なしとはいえ他社の路線バスが走るのは東急としては気に入らないらしいのです。
羽田空港に関して、実は東急と京急は昔から確執があります。
京急を使う場合、京急蒲田駅から「空港線」という路線に乗り換えて(最近は直通がほとんど)空港に向かいます。
ですから、大田区の北部や世田谷区、つまり東急電鉄のテリトリーから客には非常に不便なのです。
利用客としては、当然のことながら、「JR蒲田と京急蒲田を鉄道でつなげればいい」と思うわけですし、そういう話は何十年も前から上がっています。
しかし、京急としては、JR蒲田とつながったら、今、京急線で品川や川崎経由で空港を利用している客がすべて東急にとられる、という思惑から、地権者を巻き込んで直結案を拒み続けているらしいのです(大田区役所の知人に聞きました)
しかも、春のダイヤ改正で、京急は「京浜蒲田」に停車しない空港直通電車を大増発。これには、京急蒲田駅の立体工事に絡んでいる大田区も怒り心頭だそうです。
( ̄(エ) ̄)y-゜゜゜
いずれにしても、困るのは利用客。
企業間の闘争はぜんぜん構いませんが、「顧客不在」はいけませんね~
(ーー;)
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