ポケモンジェットにみる、中途半端な企画の特徴
ANAが運行しているポケモンジェット、羽田などでたまに見かけるのですが、それを見るたびに「企画として中途半端だなぁ」と思うのです。
その最たるものが
「企画のターゲット(子供)に対して、『何を提供するのか』が不明確」
という点です。
ポケモンは子供にいまだに人気のキャラクターです。
ですから、子供にとって「ポケモンジェットに乗った!」はひとつの大きなステータスとなります。
僕が企画者だったら、そのステータスを最大化し、提供することを中心に考えると思うのですが・・・
そういう視点で見ると、次のようなNGポイントが見えてきます。
■搭乗予定を立てられない (+_+)
ANAに確認したところ、夏休み期間以外のポケモンジェットはいつ運行するか公表されていません。
というより、機材繰りの関係で当日朝にならないとANAでさえわからない、というのが現実です。
(夏休みにできるなら他の期間でもできるはず・・・( ̄へ ̄|||) ウーム)
これでは、事前に「ポケモンジェットに乗ろう」という計画を立てての旅行は不可能となります。
※黒須ならこうする
遅くとも3日前に「この便で運行する予定(確率表示つき)」をHPで公開する。
あるいは、上位ステータス会員に優先でお知らせする。
(あくまで確約ではなく、ゲーム感覚やチャンス感覚を高める)
■写真をとることができない (+_+)
ポケモンジェットはジャンボ機です。したがって、登機降機はボーディングゲートを使うことになります。
これでは、子供がポケモンジェットをバックに写真を撮る、という最大のイベントが不可能となります。
※黒須ならこうする
(場合によっては有料で)シャトルバスでの搭乗、あるいは写真撮影時間を設ける。
もちろん、ANAのスタッフ(機長の服装)と一緒に撮影。
■搭乗を証明するものがない (+_+)
搭乗証明書や機内でのオリジナルグッズ販売がないので、ホントに乗ったかどうかを証明する手段がありません。
(子供同士の場合、下手をすると嘘つき呼ばわりをされる可能性もあり危険!)
※黒須ならこうする
ポケモンジェットに乗った人だけが買えるグッズを月替りで用意。
結局、ターゲット志向が徹底できていないのは、社内都合によるわけなんですね。
企画についてのアドバイスを求められることも多いのですが、ダメな企画は「社内都合」を優先させてしまって、ポケモンジェットのようにターゲットのことが二の次になっている場合が多いのです(ーー;)
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コメント
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JALの「嵐ジェット」は、搭乗者だけが購入できる嵐のCDがあるそうです…と嵐ファンの妹から聞きました。
投稿: 秘密の… | 2010/11/08 22:36
コメント、ありがとうございます~
そうなんです、嵐のCDが買えるハガキをもらうことができます。
でも、僕が見ている限り(週に2~3回)では、ほとんど誰ももらってません^_^;
投稿: kurosu | 2010/11/15 16:57