能力と待遇、あるいは評価とのバランス
知人のYさんから、そのまた知人のAさんへどうアドバイスをしたらいいのか、という相談を受けました。
Aさんは海外での暮らしを経て、今は日本の会社に勤めています。職種はスタッフ職。
そのAさんの悩みを簡潔にまとめてしまうと、
・なかなか昇給しない
・研修に出させて欲しいといっても、人事から「コストセンターの人は出さない」といわれる
・人事考課の結果の開示を求めても、あいまいな返事で応じてもらえない
ということでした。
Yさんは「Aさんはとっても能力があるのに、会社が正当な評価をしていないと思う」
と言っています。
そこで、Aさんにどうアドバイスしたらよいか、という相談なのです。
僕の答えは明確で、「その状況を変えたいのであれば次のいずれかを選ぶとよいですね」です。
■その1:早く昇進して人事への発言力を得る
■その2:転職する
■その3:起業する
さて、僕が思うに、このAさん、確かにポテンシャルはあるかもしれませんが、ビジネス社会における能力はそれほど高くはないと思っています。
つまり、Aさんは仕事に対しての知識もあるし資格も持っているそうなのですが、それを最大限に活かせるようにすることができて、「ビジネス社会で通用する能力」となるわけです。
ですから、Aさんはどの道を選ぶにしても、いまの状況を変えたいのであれば、自分の「ポテンシャル」を「ビジネス的能力」として通用させるすべを身につけることです。
それはそれとして・・・
おそらくAさんは、収入などの勤務条件やもろもろのメリット・デメリットのバランスを考えて、今の会社にいるのだと思います。
もし、本当に能力があるのであれば、今の状況はアンバランス(能力>待遇)なわけですから、それをバランスのよい状態にすればよくて、ビジネス的な能力とは、その「バランスのよい状態に変えていくことができる」という力も含まれるわけです。
ですから、本当にアンバランスなのであれば、先ほどの答えのどれかを選んでいただければOK.
もし、それが選べない、ということであれば、今がバランスのよい状態なのです。
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